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【アプレゲールですいません。】2015年初テストで感じたこと

20150205-01

 

 ヘレス合同テストが終わりました。日本に向けて出発直前のヘレスのホテルでこのブログを書いています。

 

 今回は『F1LIFE』の更新が自分の想定していたものの半分もこなせませんでした。現地直送便も、テストの記事も。というのも、現場がものすごく多忙で、サーキットでは取材と執筆のために現直を更新したくてもできないという場面が多く、テスト後は睡眠時間を可能な限り削っても記事を作成してももう限界、という状態だったからです。これだけキツかったのは久しぶりでした。

 

 というのも、今回のヘレス合同テストに来ていた日本人ジャーナリストがたった3人、カメラマンが1人しかいないという、ものすごく寂しい状況だったからです。マクラーレン・ホンダの2015年初テストであるにもかかわらず、こんな状態でした。

 

 ですから当然のごとく、現場にいる人間に仕事が集中しますし、いくつかあるF1専門誌の締切がまたテスト初日とか2日目に集中して、1日で何千字も書かなきゃならない、あれもこれも取材をこなさなければならない、というパツパツの状態だったわけです。

 

 日本からの取材者がたったこれだけというのは、さすがに新井さんをはじめとしてホンダ側の人たちも拍子抜けというかビックリしたようでした。第2期の頃は言うまでもなく、第3期の時だってものすごい数の日本人メディアが現地に来ていたし、中本さんカコミとかなんてホンダのモーターホームに入りきらないくらいでしたからね。

 

 僕自身はホンダがいようといまいとこれまで通り変わらずF1を取材しに来ているだけですが、マクラーレン・ホンダという存在があっても日本から多くの取材者が現地に足を運ぶということにはならなかったわけで、それはちょっと意外でしたし、日本のF1に対する関心度はどうなっちゃってるんだろう?という気分にもなりました。正直言って、危機感も持ちました。

 

 ファンの人たちの間では、ホンダの復活には期待も不安もあると思うし、おそらく不安の方が強いと思います。いや、僕らもそうです(苦笑)。でも、今回のヘレスで取材してみて、実際に走っているのを自分の目で見て、自分の耳で聞いてみて、意外と悪くないのではないかと感じました。普通に走り始めたら、思っていたよりも良いところに行っちゃう予感がありました。

 

 日本ではマクラーレン・ホンダの初テストについていろんな記事が出ているでしょうし、これからも出ると思いますが、そのほとんどが現地に行かずに1日の最後のタイムシートだけを見て書いた記事か、新井さんのコメントもプレスリリースの翻訳ばかりだと思います。

 

 僕は現地で取材した事実や取材して自分が感じたことを書いていきたいと思いますが、世の中にそういう記事が溢れかえっていて、特にF1に詳しくない一般の人から見ればその境界線も全く分からずに誤った情報が信用されてしまうという今の状況は、とても歯がゆく感じてしまいました。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

  • コメント ( 2 )

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  1. shimose

    此の期に及んでまだ、第2期はこんなに凄かったんだ的な専門誌にはがっかりです。
    ホンダからのメッセージも伝わってきませんし、ホンダスピリット、ホンダ=レースと言われても実際ピンときません。「父さん昔は凄かったんだ」と言っているみっともない親父っぽくて。
    第2期?そんなの昔話ですよ!我々見てませんし。なんて言う若きエネルギーに期待しています。
    私はセナvsプロも中嶋さんでもない、今の挑戦を見たいと思います。
    みっともなくって、ジタバタしてていいじゃないですかねぇ。
    F1に限らず国内でもアメリカでもツーリングカーでも勝てないホンダ。
    だから挑戦します。で良いと思います。
    ヨネヤさん目線の独特の記事楽しみにしています。

    • MINEOKI YONEYA

      shimoseさん、僕も第二期の懐古ネタは辟易ですし、あのマクラーレン・ホンダに重ね合わせて見るのは間違いだと思っています。それは実際に開発に当たっているエンジニアたちも同じ気持ちのようです(本社とかマクラーレン側は別でしょうけど)。

      今回新井さんと改めてホンダスピリットの話もさせてもらったのですが、昔ながらの“気合い”とか“根性”で速くなる時代じゃないし、徹夜して速くなるわけじゃないと。今のホンダにスピリットが感じられないというのは、オジサンたちが「今の若いもんは覇気がない!」と目くじら立てるのと同じなのかなという気もしました。外から見てメラメラ燃えているように見えない若いエンジニアたちだって、必死にやってないわけがありませんから。表現の方法が違うんだと思うし、そういう意味では新井さんも表現が上手じゃないから、のほほんとした言葉に聞こえて「大丈夫なの!?」と思われてしまうのかもしれませんね・・・

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