REGULAR【連載】

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 今や多くのチームが空力パーツの性能確認のために行なっているフロービズですが、その様子をご紹介しましょう。

 

 まずこんな蛍光塗料を用意します。中身はパラフィン油で、それに蛍光色を付けたものです。

 

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 これをボディに直接ハケで塗ります。確認したい範囲にもよりますが、我々が想像するよりも多めにたっぷりと塗りたくります。フロントウイングやリアウイングの裏側全体に塗布するときなどは、ハケではなく霧吹きを使って一気に広範囲に均一に吹き付けることもあります。

 

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 結構ボタボタで床に垂れているような状態ですが、そのままコースインします。

 

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 そして走り終わってピットインしてくると、該当箇所を高画質のデジタルカメラで撮影してファクトリーの空力エンジニアに送付。時にはブラックライトを当てて痕跡をハッキリさせた上で撮影することもあります。

 

 パラフィン油が走行風で乾いて蛍光塗料だけが気流の通りに残り、それでマシン周辺の気流を可視化するというのがフロービズです。FLOW(気流)をVISUALIZE(可視化)するという2つの単語を合成した用語です。

 

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 もちろんどのチームもCFDや風洞で気流のシミュレーションは行なっているわけですが、100%スケールで実走するとシミュレーションとは異なる場合が少なくありません。ですから、新パーツ投入の際にはフロービズを行なってシミュレーション通りの気流が発生しているかどうかを確認するわけです。

 

 つまりフロービズを行なっている=新パーツがあるということですが、蛍光塗料が塗布されている箇所が新しいパーツだとは限りません。新パーツそのものに塗布するというケースもありますが、新パーツが及ぼす影響を確認するためにその後方に塗布する場合もあるからです。

 

 グリーンの蛍光塗料を使うことが多いですが、あまりにも目立ってしまうため、他チームからの目をそらすために白色系の蛍光塗料でブラックライトを当てて写真撮影するというケースもあります。マクラーレンはこの傾向が強いですし、マルシアはピンク色の蛍光塗料を使うことが多いです。

  

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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