【Rd.6 MCO・F2 Race1】上位2台自滅でマルケロフ優勝、SCの利を生かしてゲラエル2位表彰台
5月25日、FIA F2の第4戦モナコラウンドのレース1が行なわれた。
レース1は上位勢がプライム(ミディアム)タイヤ、中団勢はオプション(ソフト)スタートと戦略が大きく別れた。
スタートでサンティーノ・フェルッチがストールした他、ルカ・ギオットはアントニオ・フオッコにイン側ガードレールへ幅寄せされてクラッシュしリタイア。1周目からいきなりセーフティカー導入となった。
スタートでトップに立ったのはポールシッターのアレックス・アルボンで、これにニック・デ・フリース、アルテム・マルケロフ、フオッコと予選順位のまま続いたが接触事故を起こしたフオッコにはドライブスルーペナルティが科された。
牧野任祐はスタート直後の1コーナー手前で左右を挟まれて行き場をなくし、右フロントタイヤがパンク。1周目にピットストップを余儀なくされて実質的に上位争いのチャンスを失った。
7周目にランド・ノリスが早々にピットインしてオプションからプライムに履き替え、できるだけフリーエアで本来のペースで走ろうとする。予選ではクラッシュで下位に沈んだうえに他車妨害で3グリッド降格ペナルティを科されたノリスだが、速さはあった。チームメイトのセルジオ・セッテ・カマラは予選でターン1で激しくバリアにヒットし、ドクターストップがかかって出場はできていない。
オプションスタート勢がピットストップを済ませたところでノリスと最終コーナーで接触したラルフ・ボシューンが押し出されてクラッシュしセーフティカー導入。大半のプライムスタート勢はまだピットインするわけにいかず、オプションスタート勢にとってはピットストップで着いたギャップが帳消しになり有利な展開となった。
ここで2位デ・フリースがピットインしようとしていたところに、首位アルボンもラスカスを出たところから急激にピットレーンへターンイン。これで両者はピット入口で接触してアルボンはスピンしてストール。デ・フリースはイン側のガードレールにも接触して、両者ともになんとかコース復帰は果たしたものの数周後にリタイアを余儀なくされた。アルボンにはレース2の3グリッド降格ペナルティも科されている。
これで首位に立ったのはマルケロフで、16周目のレース再開から後続を引き離していき34周目にピットイン。バルセロナのレース後にモノコックを交換したことでマシンは快調になり、そのままトップでチェッカードフラッグを受けてバーレーン以来の優勝を飾った。2位にはオプションスタートの優位を生かしたショーン・ゲラエル、3位には同じくオプションスタートのロベルト・メリという珍しい顔ぶれとなった。福住仁嶺はスタートから淡々と走り中盤はニコラス・ラティフィを抑えながら4位を走行したが、30周目にオプションに交換してからペースが伸びずラティフィにオーバーカットを許して10位に終わった。
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