RACE【レース】

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 2016年のロシアGPは、現地に行くところから苦難の連続でした。

 

 ソチはフライトの選択肢が少なくてどの関係者も毎年アクセスに苦労しているのですが、欧米人の旧東側に対する嫌悪感というのは我々が想像する以上のものがあり、「ロシアの国内線なんて乗りたくない!」という人も少なくありません。そういう人にとって唯一ロシア国外からソチにアクセスできるのがターキッシュエアラインズのイスタンブール発ソチ行きのフライト。僕も過去2年間はそれを使って来ましたし、今年も使うつもりでした。

 

 が、中国GPの週末になって突然「水曜夜のフライトはキャンセルになりました」とご連絡が。しかも代替便が金曜夜か、火曜夜のみ。金曜夜着はあり得ないし、火曜夜便は日本を月曜夜に出発しないと乗り継げません。

 

 この便に乗ろうと思っていたF1関係者も多かったため上海で大騒ぎになったのですが、キャンセルになったものはどうすることもできず。安く予約している人を排除するためじゃないかとか、トルコと関係が悪化しているロシア政府の嫌がらせじゃないかとか色々と噂はありましたが、真相は分からずじまい。

 

 僕は帰りの便はターキッシュエアラインズの日曜深夜発のままで、行きをロシア国営のアエロフロートでフランクフルトからモスクワ経由でソチに入るルートにしました。東京〜フランクフルトはANAです(最も早く東京に戻れるのがこの便だったので)。

 

 おかげでロシア入国日が1日早まり(実際には数時間の差なんですが、日付は前日なので)、ビザも取り直しに。ロシアGP主催者からレターをもらい直し、ロシア領事館へ行き、再申請して、スーパーフォーミュラの開幕戦鈴鹿を挟んで、出発日の午前中にパスポートを取りに行き、やっとこさ出発……。

 

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 が、火曜日の夜に羽田を出て水曜朝にフランクフルトに着いてみれば、地上係員の大規模ストライキ。ターミナル1Aからヨーロッパ圏内に飛ぶ便は全てキャンセルになっていました。国際線のターミナル1Bや、スターアライアンス以外の航空会社が発着するターミナル2は無事で、僕の乗るアエロフロートも通常通り運航されていてセーフでしたが、ターミナル間を移動するスカイトレインも止まっていて、気温3度のお外へ出て臨時バスで移動……。

 

 ターミナル2の有料ラウンジで7時間のトランジットを経て、モスクワへ3時間、そこでロシアに入国し4時間トランジットでソチ行きのフライト。モスクワ初上陸の僕はちょっとビビっていたのですが、至って普通の空港でした。ロシア入国も乗り継ぎもスムーズ。

 

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 ターミナルのレストランでボルシチを食べながら仕事をしていたらF1関係者が続々とやって来て、ザウバーのスタッフだったり、メディア関係者だったり。僕はもうその頃にはフラフラで、2時間半のフライトはずっと爆睡でした……。

 

 そうこうして、日本を出てから30時間以上をかけてようやくソチへ到着。サーキットそばの選手村ホテルにチェックインしたのが午前2時。こうして木曜朝からのロシアGP取材に漕ぎ着けたのでした。

 

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 いやぁ〜、ホントに疲れた! ホントだったらターキッシュエアラインズで簡単に着いてたはずだったのに! ソチ自体はそんなに嫌なところじゃないんですが、辿り着くまでが地獄っていうのがなんとも言えないロシアGPなのでした。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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