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【イギリスGP・現地直送便】オフィシャルプログラムに見るグランプリのPR合戦

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 各グランプリで販売されているオフィシャルプログラムは、観戦のおともにも記念にもお土産にも最適ですが、日本ではあまり目にすることのない各国の広告にも注目です。F1に参戦しているメーカーやスポンサーなどの広告を中心に、国によってそれぞれ異なるビジュアルが使われていて新鮮なんですね。

 

 ですが今回はこのオフィシャルプログラムに掲載されているグランプリの広告に着目してみました。

 

 フライアウェイ戦は地元のファンだけでなく、実はイギリスからのバカンスついでの観戦客というのも結構いらっしゃいます。特にシンガポールやアブダビなどはその傾向が強く、観客エリアにもイギリス人ファンの姿をたくさん見かけます。

 

 イギリスGPのオフィシャルプログラムとなればイギリス人F1ファンの目にとまるわけで、各グランプリにとっては絶好の宣伝チャンスということになります。ですから色んなグランプリの宣伝が打たれているわけです。

 

 まずはこちら、メキシコGP。10月末の復活開催が近付いて来て、最近いろんなグランプリのオフィシャルプログラムで見かけるようになってきました。

 

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 グランプリの宣伝だけでなく、メキシコ観光局による宣伝も。F1観戦に来てついでに観光して帰ってください、ということですね。なんというかメキシコらしいエキゾチックな雰囲気が満載のイラストです。そういえば我々もグランプリ前に早めに来てくれたらピラミッドの観光ツアーに連れてってあげるよ、と言われました(笑)。

 

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 そしてメキシコと同じく北米で1週間前に開催されるオースティンのUSGPも広告を出稿していました。見どころはやはりこの1コーナーの急激な上り坂でしょうか。でもセクター1の高速S字、セクター3のタワーも良いし、あちこち見て回りたいサーキットですね。

 

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 ベルギーGPの広告もありました。数年前には観客数が減って開催を断念したこともあるスパ・フランコルシャンですが、今年は結構お客さんも多いようです。国境を越えた先のドイツのアーヘンだって、ホテルはもう全然空いてないですからね。サーキット周辺の街のホテルなんて、もうものすごい値段になっちゃってます。

 

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 こちらは11月にロンドンで開催されるレース・オブ・チャンピオンズのPR。先日セバスチャン・フェッテルが参加することも決まりましたし、イベントの内容が続々と決まっていますね。オリンピックスタジアムで開催されて、2日間の観戦チケットが36ポンド(約7000円)。いろんなイベント場目白押しですし、有名ドライバーもたくさん出場しますし、これはなかなかお得だと思います。

 

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 もうひとつは番外編ですが、ウイリアムズによる観戦会『レースデー・ホスピタリティ』のお知らせ。パブリックビューイングのようなものですが、ウイリアムズのファクトリーにあるカンファレンスセンターで、限られた人数で観戦しつつ、ファクトリー見学もしちゃいましょうというイベントです。レースの前と後にはドライバーと生電話のコーナーもあったり、チームのシミュレーターを体験できちゃったりもするそうです。

 

 ウイリアムズのカンファレンスセンターは、あの歴代マシンがずらりと並ぶ博物館の上階にあります。ここにあるグッズショップでは使用済みパーツがリーズナブルな価格で販売されているので、ファンにとってはたまらない場所です。

 

 今のところシンガポールGP、USGPの際に開催されることが決まっています。日本GPはイギリス時間だと早朝になっちゃいますもんね。それ以外にも、ファクトリーのパブリックツアーというのが2週間に一度くらいの頻度で開催されています。

 

 こういうのを見ると、イギリスのファンは羨ましい環境にいるんだなぁと感じますし、やっぱりF1はイギリス中心なんだと痛感させられますね。

 

 しかし、チケット販売の不振が伝えられる日本GPはこういうところで宣伝しなくても良いんでしょうか? なんだかんだ言ったって、日本GPはやっぱり日本のファンがほとんどだし、海外からのファンの受け入れ体制も整っていないんですよね。というかホテルの予約もネットではほぼ不可能だし、海外のファンの人たちは行きたくても行けない“遠いグランプリ”という感覚を持っているようです。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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