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2015 Rd.9 GREAT BRITAIN

【イギリスGP・日曜】ウイリアムズ「我々にチームオーダーはない、自由に戦わせた」

「みんなには全ての無線交信が伝わっているわけではないからね。我々は基本的に両ドライバーに自由にレースをさせるが、レース序盤に激しいバトルをしては何が起きるか分からないし、あの状況下でメルセデスAMGに先行を許すようなことにはなって欲しくなかった。だからしばらくの間だけバトルを控えるように伝えただけだ。その後、クリーンなオーバーテイクが可能なら問題ないとも伝えたよ」

 

ーーあれ以外にチームオーダーはなかった?

「我々は勝つために戦っているし、2台ともに表彰台に乗せるために戦っている。チームとして好結果を手に入れるために戦っているわけで、どちらかのドライバーに肩入れするようなことはしない。2人で力を合わせてチームのために最大限のポイントを持ち帰ることが最優先であり、チームの利益が何ものよりも最優先される。それは明確だ。しかしチームの利益が損なわれない限り、我々は2人にレースをやらせる。我々はフェラーリではないし他のチームでもなく、これがウイリアムズのレースのやり方なんだ」

 

20150708-01

 

ーーピットストップでアンダーカットされましたが、タイミングのミスではなかった?

「我々は1ストップ作戦で行くつもりだったし、それができると信じていた。それを確実に実現することが重要だったし、だからこそ早いすぎるタイミングでピットインはしたくなかったし、メルセデスAMGの動向を注視しながらレースを進めていたんだ。もちろん彼らのクルマの方が速いことは分かっていたし、彼らはピットストップもものすごく速いことも分かっていた。だから(第2スティントを短くするために)待ちすぎるのも良くなかったし、そのバランスをどこで取るかを見定めなければならなかったんだ。もちろん我々もアンダーカットを阻止するために翌周に反応したわけだが、それはできなかった。でも早すぎるタイミングで入るわけにもいかなかったんだ」

 

ーーインターミディエイトタイヤへの交換も1周遅れました。

「我々もいつ換えるかは常に考えていたんだけど、最初の数台が換えたタイミングではまだ早すぎた。あんな段階でインターミディエイトを履いて走ってしまうと、タイヤは最後まで保たないんだ。しかしルイスの判断は本当に素晴らしかった。雨はちょうどピット出口のあたりで降り始めていて、我々はセクター2のタイムを見ながら交換のタイミングを測っていたんだけど、(43周目に)雨脚が強まったと思った時点でちょうど我々のマシンはピット入口を通り過ぎたところだったんだ。その点、我々の後方を走っていたセバスチャン・フェッテルは絶好のタイミングで入ることができたというわけだ」

 

ーースタートでウイリアムズの2台がメルセデスAMGの2台を抜き去りましたが、ウイリアムズのスタートが良かった? それともメルセデスAMGのスタートが悪かった?

「両方だろうね。我々はスタートシステムは何も変えていないし、いつも通りやっただけだ。ただグリッド1列目と3列目のクルマのスタートがあまり良くなかったから、特に良く見えたということだろうね」

 

ーーチームの地元レースで序盤1-2を走りながら、この結果には落胆していますか?

「結果は残念ではあるが、オーストリアに持ち込んだアップグレードがきちんと効果を示し、今季ここまででもっとトップとの差が縮まったし、予選の速さでは我々の直近のライバルであるフェラーリを凌駕できたことは非常にポジティブだ。さらに決勝のドライコンディションでもその差を維持することができた。ドライでは我々が2番目に速いマシンであったことは明らかだし、非常にポジティブな週末だったと言うべきだろう」

 

20150708-03

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Pirelli)

 

 

 

 

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