2024
【FP総括】最高速重視のマクラーレンとメルセデスAMG、伸びないレッドブル【最高速】
最高速を比較することで各マシンのダウンフォースレベルを分析することができる。
モンツァのスピードトラップはターン1の212m手前の地点で計測している。
FP1とFP2で各ドライバーが自己ベストタイムを記録したラップでの最高速をまとめると以下のようになる。
FP1では上位勢は339〜340/hが中心で、マクラーレン勢がやや速めで中団勢が345〜348km/hと伸ばしていた。
しかしFP2ではメルセデスAMGが348〜349km/hで最速、中団勢はそれ以上の最高速を見せ、多くの上位チームが345km/h前後に合わせ込んできた中で、レッドブル勢だけが340km/h前後と遅い。
マクラーレンが最新コンセプトに基づいたモンツァ専用ミニマム仕様リアウイングを投入したのに対し、レッドブルは前後ウイングともにベルギーGPやサウジアラビアGPなどで使ってきたロードラッグ仕様のフラップを大きく削った仕様で対処。そのためダウンフォースはあるもののドラッグはライバルに比べて大きい状況だ。
こちらはFP2のロングラン中のDRS不使用時の最高速。つまり、リアウイング本来のダウンフォースレベルがよりはっきりと分かる。
上位勢は319〜320km/h前後で、メルセデスAMG勢だけが突出して速い。レッドブルはDRSオフ時でも遅い。
中団勢はDRSオフ時でも速く、特にRB勢が最高速を伸ばしている。つまりライバルよりも軽めのウイングを装着しており、DRS効果がそれほど大きくないことが分かる。それ以外のチームは322km/h前後で似たようなレンジにある。
(text by 米家 峰起 / photo by Pirelli)
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