【2022 Rd.19 USA】土曜 P・ガスリー「Q3に行けたのに、同じ問題が3度も起きるのはあり得ない」
ーーFP3までは常にトップ10にいましたが、USGPの予選は13位でQ2敗退となってしまいました。
「予選まではマシンには良いフィーリングを持っていたし、フリー走行で上手くマシンを仕上げることができたと思う。間違いなくQ3に行けると思っていたから、とてもフラストレーションを感じているよ」
ーーブレーキにどんな問題が起きたのでしょうか?
「ブレーキに熱を入れることができなくて、全てのコーナーでフロントがロックしてしまって全然減速できなかった。カナダや鈴鹿で起きたのと同じ問題だよ。特に2戦連続で起きてしまっているし、理想的なことじゃない。今週はマシンのフィーリングがずっと良かったし、トップ10に入るポテンシャルを感じていただけにすごくガッカリしているよ」
ーーその原因は分かっているのでしょうか?
「新しいブレーキに交換した時に起きていて、カナダではウエットコンディションでブレーキに充分な入力を入れられなかったことで起きたし、鈴鹿はブレーキ入力が小さいサーキットだから起きた。でもここはそんなに入力が小さいサーキットではないし、なぜ起きたのか分からないよ。ダニエル(・リカルド)もFP3で同じ問題を訴えていたと思うし、何かがあるのかもしれない。いずれにしても解決しなければいけない問題だ。あらゆるチャンスを最大限に結果に結びつけなければいけないこの状況下で、鈴鹿に続いてここでもブレーキの問題のせいでチャンスを失ってしまっているわけだからね」
ーー無線でもかなり怒りを露わにしていましたね。
「僕自身もファクトリーのみんなも全員が0.01秒でも速く走ろうと全力を尽くしているんだ。そんな中で、問題が起きるのは仕方がないにしても、同じ問題を繰り返しているのはあってはいけないことだし、今回はこれで3回目だからね。CI(カーボンインダストリーズ)とともに問題の解決に当たる必要があるよ」
ーー明日の決勝は?
「ポイント争いができない理由はないと思う。あらゆるチャンスを最大化していく必要があるけど、明日のレースでポジションを上げていけると自信を持っているよ」
ーーレッドブルのディートリッヒ・マテシッツが亡くなりました。
「彼はF1やモータースポーツに多大な愛情を持った人であると同時に人格者でもあった。彼がいなければ僕はここにはいなかったし、F1ドライバーの中でも6〜7人はそうだったはずで、彼が与えてくれたものに感謝しているはずだ。彼は若いドライバーたちに数多くのチャンスを与えてきてくれたし、F1にもたらしたものもとても大きい。それと同時にあれだけ巨大な企業を作り上げ、その偉業は計り知れない。本当に悲しい報せだよ」
(text by 米家 峰起 / photo by AlphaTauri)
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