【2022 Rd.16 ITA】フェラーリ M・ビノット代表「速さが足りず、フェルスタッペンを打ち負かすことはできなかった」

――12周目のVSCでピットインしたのは正しい判断だったでしょうか？

「あれは間違いではなかった。レースが終わって振り返ってみても、あのVSC導入時にピットインしたのは正しい決断だったと信じている。結果的にレッドブルは我々と逆の戦略でステイアウトを選んだが、VSCが出た時に彼らはマックス（・フェルスタッペン）をピットインさせる準備をしていたから、もし我々がステイアウトしていればマックスがピットインしていたはずだ。チャールズ（シャルル・ルクレール）には速さがあったが、タイヤデグラデーションではマックスの方が優れていてあの時点ですでに彼のペースの方が速くなっていた。つまりシンプルに言えば、同じ戦略を採れば早かれ遅かれ彼に負けることになったわけだ。我々が勝つ唯一のチャンスは、あのVSCの際にピットインして2ストップ作戦に切り替えることだったんだ。しかし少々不運なことにチャールズがまだピットレーンにいるときにVSCが解除となってしまい、VSCのゲインをフルに得ることはできなかった。いずれにしてもマックスは速く、我々が彼を打ち負かすことはできなかっただろうと思う」

――クリスチャン・ホーナーもルクレールがステイアウトすればフェルスタッペンをピットインさせたと認めていました。マシンの速さで負けている以上、戦略で逆転するのを期待するのは無理でしょうか？