【アプレゲールですいません。】大切なのは食材より調理法でしょ!
こういう仕事をしていると飛行機に乗ることが多いわけですが、僕は機内食っていうものを食べることはあまりありません。
今年『F1LIFE』を本格的にやり始めてから結構忙しくさせて頂いていて(笑)、なんだかんだで機内ではず〜っと仕事をしているか、直前まで仕事をして機内では爆睡、というパターンになりつつあります。なので機内でのんびり映画を見たり食事をしたりといった余裕がないというのが理由のひとつ。最初っから「食事は要りません」とお断りしてしまったりします。
あと、ビジネスクラスに乗る時はまだ良いのですが、エコノミーだと「ビーフかチキンか?」みたいな二択だったりするじゃないですか? 僕はあれがイヤなんです。
“食材”じゃなくて“味”で選ばせてよ、っていつも思うんです。
個人的には、重要なのはビーフかチキンかじゃなくて、それがどんな料理でどんな味なのかってことだと思うんです。ビーフだろうがチキンだろうが、嫌いな味だったら食べたくないし、好きな料理法なら食材はあまり関係ないかなと。特にそれがその航空会社のローカル料理と西洋料理の2種類からの選択だったら、食材より調理法の方がよっぽど重要でしょ?みたいな。
もちろんCAさんに聞けば教えてくれますけど、それもめんどくさいし、お客さんが多い時なんかはゆっくり話す余裕もないでしょうから遠慮しちゃいますしね。
この“味”よりも“食材”優先っていうのは、日本人と外国人の感覚の違いなのかなと思います。ヨーロッパなどでは地元料理でも中華でも、メニューは食材ごとに分かれていたりしますしね。
逆に、ANAみたいな日本の航空会社ではエコノミーでも機内食の説明が詳しくて、写真付きの詳細メニューを出して「どちらにしますか?」とやってくれます。それにこの間、タイ航空の日本行きのフライトで、数名しか搭乗していないはずの日本人乗務員さんが手書きのメニューを用意して、タイ人のCAさんがそれを使って説明してくれたのには感心しました。
ちなみに、“機内食”っていうとなんだか稀少でありがたいような気分にもなりますが、エコノミーの機内食だとあまり食べたくないなぁと思うようなものもあったり……。個人的にエコノミーでも素晴らしいなと思う機内食は、トルコ航空とタイ航空でしょうか。どちらもかなりしっかりした料理が出ます。もちろんプレゼンテーション(器や盛りつけなど)は見劣りしますし高級な食材は使っていませんが、それでもビジネスクラスに負けないくらいなかなかのお味です。
忙しくてもついつい「ちょっと食べてみようかな」と思っちゃうのはそのくらいですかね。
(text and photo by 米家 峰起)
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