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【アプレゲールですいません。】日本経済を変えるかもしれない経済本。
F1とは全然関係ありませんが、この本はすごくオススメです。実際、書店では売り切れが続出して早々に重版が決定するくらい売れているみたいです。
『キミのお金はどこに消えるのか』井上純一
経済のことがとても分かりやすく描かれたマンガです。なぜこの20年間日本は経済成長できていないのか、国債発行≠国の借金が増えるから悪、消費税を上げても税収はむしろ減るし景気は後退するなどなど、経済に詳しい人なら当たり前のようなことなのでしょうが、シロウトには非常に分かりやすい。政治家が言ってることがいかにトンチンカンで、国民なんて簡単に騙せるだろうと甘く見ているかということが分かります。
よくある解説マンガは説明文が多すぎて読む気が起きませんが、それは説明に気をとられすぎていて「キャラが立っていないからだ」という説明にも非常に納得。確かにマンガってキャラクターを中心として構成されるストーリーを楽しむものであって、説明や知識が欲しいわけではないですからね。
それってF1の見せ方にも通じるところがあるかも、と思ったり。
というわけで、オススメなのでぜひ読んでみてください。僕もそうですが、Kindle版なら売り切れとか関係なくすぐに買って読めますしね。本の中で著者も述べていますが、このままでは日本の経済政策はヤバいことになってしまいそうですが、この本が売れて経済のしくみに対する国民の理解度が上がれば、国の経済政策だって少しは変わってくるかもしれません。
(text and photo by 米家 峰起)
残念なのは、党首レベルでこの本のような政策を支持しているのが自民党・安倍晋三首相と自由党・山本太郎共同代表のみということですね。自民党総裁選の候補者は安倍首相を除いて増税緊縮政策による財政健全化を目指す人ばかり。不幸なことです。