【F1物欲番長】井上隆智穂『リアルな裏F1』はオススメッスの巻
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! ネタ切れだ、ネタ切れだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! シーズンオフはネタ切れ祭りだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
そうなんです、オフってどうしても物欲を喚起させてくれるような新しいアイテムが少ないんスよねぇ。
そんな折、ふと気付いたんです。去年発売されたタキ井上こと井上隆智穂の『リアルな裏F1』ってやつ、買ってなかったなと。タキ井上っていうだけでなんか胡散臭さが漂ってるし、実際に本の表紙も胡散臭い感じだし、なんだかなぁと思ってるうちに買い逃していたのでした。
というわけで、この際購入! 本屋に行ったら棚に1冊しか残ってなかったから、即購入!
まずはF1のスーパーライセンスの話とかを絡めながら、自身のキャリアの話。「金でシートを買った」と言われることに対する反論というか事実はこんなで別に金にものを言わせてF1に乗ったわけじゃねぇし俺だって金で苦労もしてるし何なら正規の手順を踏んでスーパーライセンス取ったのになんでメディアに無視されたりファンに馬鹿にされたりしなきゃいけねぇんだよこのクソ(以下1995万字略)
とまぁ、序盤はあんまりF1そのものの話ではなくて、1995年にフル参戦するあたりからF1の裏話が読めて面白い感じ。これで本の前半が終了。
本の後半はドライバー育成プログラムの話。自分はこうだ、日本のレース界やメーカーのやり方はこうだ、それってどうな(以下2012万字略)
正直、F1の裏話を期待して読むとちょっと物足りないというか、ステージがF1じゃなくてその下でF1を目指す人たちの話。だけどこの本の一番の目玉とも言える、2012年末の小林可夢偉とのザウバー残留を巡る話もここに収録されていて、6ページにわたって書かれている。「へぇ〜〜〜」と思うけど、拙者的には「なんでそこまですごい話だったのにそんなサラッと終わっちゃったの?」という微妙な疑問も残ったり。
何カ所かで「F1を目指すある日本人若手ドライバー」っていう表現で佐藤公哉の話も出て来て、当時彼らが何を考えて動いていたのか、そのへんも面白かったり。
ぶっちゃけ、ホントのF1の裏話的なのは最後の第7章だけじゃね?とか思ったり。全体的に「裏F1」ていうか「裏F1のちょっと下」ていうか「裏F1を目指してる人たち」って感じなんス。
でも、所々に挟み込まれている「タキ井上語録」も面白いッス。
テンポ良くてサクッと読める本だし、オススメッス。そんな感じっス(汗)。
(text by 物欲番長 / photo by F1LIFE)
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