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REGULAR【連載】

【アプレゲールですいません。】家族とF1のこと、話します?

20141020-01

 

 F1を追いかける仕事をしていると、自宅を空けることが多くなります。基本的に1週間ごとに自宅とグランプリ現場とを行ったり来たりで、半分しか自宅にいないことになります(欧州の人たちはヨーロッパラウンドの間は僕らよりも少し楽ですが)。

 

 そのせいもあってか、F1のメディアセンターではSkypeやFaceTimeなどを使って自宅にいる家族とテレビ電話を楽しんでいる人もよく見かけます。1年の半分しか家族と一緒にいられないわけですから、こういうことも大切です。チーム関係者なんて、レース前週から現地入りしている人すらいますからね。つまり本当に2週間で数日しか自宅にいられないわけで、F1関係者の離婚率がちょっと高めなのも頷けるという……ゴホンゴホン!

 

 テレビ解説でお馴染みの元メカニック、津川哲夫さんも奥さんとよくSkypeをしていますが、すごいなぁと思うのは、夫婦でF1の話ばっかりしてるんですね。本当に、2人ともF1(だけじゃなくレース全般なんでしょうけど)が大好きなんだなぁと感心します。奥様は鈴鹿で長年マーシャルをやってこられた経歴をお持ちの方ですしね。

 

 まぁ、生粋の日本人の場合はそんなところで家族と話すというのはなんだか照れくさかったり、仕事だしそこまで毎日のように顔を見なくても大丈夫……みたいな感じですが、英国在住の津川さんとかフランス在住の柴田さんとかはやはりあちらの肌感みたいなものがうつるのか、よく家族とお話しされてます(苦笑)。

 

 もちろん、ファンの皆さんの中にはF1が縁で旦那様や奥様と一緒になった方もいらっしゃるでしょうし、家庭の中でF1を共通の趣味として盛り上がれるというのはとっても幸せだと思います。

 

 でも個人的なことを言うと、僕はF1が好きでこの仕事をしていますが、家に帰ってまで家族とF1の話はしたくないなぁというところがあります。F1好きだけどもう一方では仕事でもありますし、オフの時間まで仕事の話はあまりしたくないですからね……。オフもF1だと、仕事もオフもF1で、人生の100%がF1になっちゃいますから。

 

 だから、F1とかこの仕事に対して理解してくれる人であってほしいとは思いますが、僕はF1好きの人と一緒に暮らすというのはあまり想像したくないんです……。幸か不幸か、いままでそういう方と縁があったことはありませんけど(苦笑)。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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