RACE【レース】

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 レース週末の前には気温が40度を超え、強い陽射しによって路面温度が60度を上回ったハンガリーGPは、F1にとっては久しぶりの高温コンディションのレースとなりました。バーレーンGPもナイトレースとなったことから、シーズン前半戦ではマレーシアGPとこのハンガリーGPだけがホッとコンディションのレース週末だったといえるでしょう。

 

 そのため、金曜フリー走行ではいつも以上に熱センサーを搭載して走行するマシンが多く見受けられました。

 

 ほとんどのマシンのフロントウイングにはフロントタイヤ表面、フロア後端にはリアタイヤ表面の温度を測る赤外線の温度センサーが搭載されていますが、フリー走行ではリアタイヤだけではなくマシンのカウル全体の温度を測定するサーモセンサーをダミーカメラの位置に装着して走行しデータ収集をしているマシンも少なくなりません。メルセデスAMGなどはカウルの左右両側にサーモセンサーを搭載して徹底的にデータ収集を行なっています。

 

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 普段はサーモセンサーを搭載しないマクラーレンも、ダミーカメラに後方向きのサーモカメラを設置してデータ収集に当たっていました。ハンガリーGPの週末は土曜が最も気温が高く日曜は低くなるという予報で、金曜午前の気温がほぼこれと同じということで、このコンディションでの温度データを収集しておきたかったというわけです。

 

 温度カメラが剥き出しの状態で、固定もタイラップを使っており、いかにも急ごしらえといった感じ。

 

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 マクラーレンはコンパクト設計が売りなだけに、MGU-HやMGU-Kの冷却には苦しんできましたが、ここに来て冷却問題はほぼ解決。それでも暑いハンガリーGPにはマレーシアGPや開幕戦オーストラリアGPの緊急事態下でも使用した冷却容量最大のエンジンカウルを使用していました。

 

 FP-1のサーモセンサーによるデータを見て、余裕がありそうならよりコンパクトなカウルに交換しようとしていたのではないかと思われますが、土曜の予選は暑くなるため結局のところこの仕様のまま予選・決勝を戦うことになりました。

 

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 ウイリアムズも同様のサーモセンサーを搭載していました。しかしこちらはダミーカメラの寸法にすっぽりと収まるような特別なケーシングに収めています。

 

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 しかしコクピット脇に大きなスリットを追加していることからも分かるように、コンパクト&低ドラッグ設計のウイリアムズは高温コンディションでは冷却容量を高めるためにはその長所を犠牲にせざるを得ず、高温にはあまり強くないようです。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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