RACE【レース】

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 イギリスGPでは、1950年のF1世界選手権スタートから65周年を記念した展示が行なわれました。イギリスのF1チームが協力して様々なアイテムを展示し、F1の歴史をリアルに感じることのできる素晴らしい展示でしたので、ここでそのディテールをご紹介しましょう。

 

 過去の名シーンがたくさん飾られた外観。もちろん入場は無料。決勝日は大勢のお客さんが来場して、入場規制が敷かれるほどの盛況ぶりでした。

 

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 外観はただのテントでしたが、内部はパネルで1950年代から2010年代までを振り返るような構成になっており、中央には3台のF1マシンがドーンと展示されています。

 

 なぜあの悪夢の2005年USGP(ミシュラン総撤退のレース)の写真、それも悪夢の最初となったラルフ・シューマッハのクラッシュ写真が飾られているのかよく分かりませんが(苦笑)、セナがガス欠でリタイアして優勝したマンセルのマシンに乗って帰ってきた1991年イギリスGPの写真なんかは英国人にとっては名シーン中の名シーンでしょう。一昨年のシンガポールで同じことをやって怒られた人もいましたけど(笑)、昔はこのくらいのおおらかさがあったから良かったのかもしれませんね。

 

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 中央に鎮座しているのは、1992年のウイリアムズFW14B。マンセルが勝ちに勝ちまくったマシンです。イギリスGPではスチュワードも務めていましたが、マンちゃんは英国でもいまだに大人気です。

 

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 こちらは1970年のサーティースTS7。第1期ホンダでもお馴染みのジョン・サーティースが立ち上げたチームで、実に45年前の1970年イギリスGPがチームとしてもデビュー戦。サーティースさん自身もシルバーストンのパドックに姿を見せていました。

 

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 2010年のレッドブルRB6のレプリカも展示され、70年代、90年代、2010年代と20年ごとにF1マシンの進化を目の当たりにできるという趣向です。

 

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 とにかく色んなチームや団体が展示品を提供しているのが印象的で、レッドブルは3種類のノーズコーンを展示したり、ルノーの1993年型V10エンジンがあったり、数々のれーシグスーツが飾られていたり。ブラバムのリアウイングもあって、1980年代から2000年代への進化もたどれます。

 

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 そしてステアリングも1960年代から2010年代まで、各種取り揃えられていて圧巻。ブラバム、フェラーリ、アルファロメオ、ジョーダン、フォースインディア、そしてメルセデスAMG。ここまでできるのは、やはりイギリスだからでしょう。羨ましい限りです。

 

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 さらに、ロータスは各種マシンパーツを提供。サスペンションアームやスロットル&ブレーキペダル、車載消火器、ホイールナットなどなど、普段滅多に見ることのできないメカニカルパーツが並べられて、F1マシンを生々しく体感できます。

 

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 こちらは2013年のフォースインディアのシート。ポール・ディ・レスタの体型をそのまま型どりしたものです。ケースに収まらないので剥き出しで展示されていて、実際に触ったり、持ち上げて2kgにも満たないという軽さを体験したりもできちゃいます。

 

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 過去のトロフィーも展示されています。中央は1997年のイギリスGP優勝コンストラクタートロフィー。はいそうです、こちらはウイリアムズのファクトリーからの提供です。右は2001年モナコGP、左は2001年イタリアGPのトロフィーだそうです。最近は変わった形のトロフィーが増えていますが、やはりこういうトラディショナルなかたちのものは風格があって良いですね。

 

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 珍しいところでは、FOMのオンボードカメラのスケルトンバージョンなんてものも。ケースが透明なので、中身がどのような構造になっているのか、一目で分かります。

 

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 昔懐かしい、ロールフープの横に付いていたタイプのオンボードカメラも展示されていました。上面に薄型アンテナが搭載された1993年型です。

 

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 地元の英雄、ルイス・ハミルトンのレーシングギア一式。レーシングスーツやヘルメットはよく見かけますが、アンダーウェアやソックスなんていうのは珍しいかも。

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 そして、1986年のタイトル争いを繰り広げる4強ドライバーが肩を組んだあの名シーンに、自分も参加して記念撮影できるコーナー(笑)。バックパネルと二重構造になっていて立体感もあってリアルなのも良いですね。

 

 しかし、このシーンの意味が分かるのもスゴいし、「当然誰でもわかりますよね?」という前提でこれを用意しているのもスゴい。お母さんが子供に向かって「ほら、ピケの隣に座って!」とか言いながら撮ってるのもスゴい。いくら熱狂的だといっても、鈴鹿サーキットではこれはやれないと思うんですよね。

 

 展示されたアイテムの数々もスゴいし、展示の仕方もF1の歴史を感じさせてくれるよう工夫されているし、やっぱりイギリスってスゴいんだなぁと再認識させられたF1世界選手権65周年展示でした。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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Comment

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  • コメント (1)
    • mitsunishira
    • 2015年 7月 13日

    good report!!

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