【金曜】最高速:ほとんど差が出ないストレート車速【2026 Rd.6 MCO】
最高速を比較することで各マシンの直線競争力とダウンフォースレベルを分析することができる。
モナコのスピードトラップはターン10の190m先の地点で計測しているが、2026年型マシンのエネルギーマネージメントでもモナコではディプロイメント切れが発生しておらず、スピードトラップ地点でもまだ最高速には達していない。それでも各マシンの車速差を比較するには最適なデータだと言える。
FP2で各ドライバーが自己ベストタイムを記録したラップでの最高速をまとめるとこのようになる。セッション全体の自己ベストはトウが効いた状態の実利的でない数値となるため、自己ベストタイムを記録したアタックラップの数値を取ることでより実質的な最高速を把握している。
多くのチームが280〜281km/h前後に揃っており、ほとんど車速差はない。
モナコではどのマシンも最大ダウンフォースレベルで走るが、2026年規定では空力規制が厳しく通常サーキットで使用する空力パッケージとほぼ変わりようがないため(ガーニーフラップやリアウイングレット、フラップ角度調整など)、車速にもほとんど差が出ない。
その中でレーシングブルズやアルピーヌ、アウディはややダウンフォース量とドラッグを削る方向性をトライしているものと思われる。
しかしストレート車速差がほとんどないのを見れば、ストレートで稼ぐ方向性よりもコーナーでしっかりとタイムを稼げるマシンに仕上げる必要があることが分かる。
アストンマーティンは277km/hと低調だが、ライバルとの車速差自体は3km/h程度とそれほど大きくはない。
こちらはターン10手前の最終速度。
トラップ速度の差分を見れば、残り数十mの車速の伸びが分かる。平均的には4〜5km/h前後の伸びになっているが、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリーは7km/h伸びており、彼らがどれだけブレーキングを遅らせたかが分かる。
(text by 米家 峰起 / photo by Pirelli)



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