【決勝】マクラーレン A・ステラ代表「ランドがリードを保つのはギリギリの状態だった」【2025 Rd.11 AUT】

【2人の戦略について】

――第1スティントはランド・ノリスとオスカー・ピアストリの激しいバトルが繰り広げられましたが、20周目にノリスがピットインした後ピアストリは4周ステイアウトしました。2人の戦略を分けたのには、どんな狙いがあったのでしょうか？

「この状況では大きく分けて2つの選択肢がある。1つ目は前のマシンがピットインした1周後に自分もピットに入るという戦略だ。この場合、タイヤの状態はほぼ同じで、タイム差も数秒程度にとどまる可能性が高い。もう1つの選択肢はピットインを遅らせてタイヤデルタ（オフセット）を築く方法だ。ピットインを遅らせることでピットアウト時には3～4秒の差があるかもしれないが、そのぶん新しいタイヤを使って終盤に差を縮めるチャンスが生まれるんだ。今回のようにデグラデーションが大きいサーキットでは、理論的にはピットを遅らせる戦略が有利になる傾向がある」

ーーそのピアストリの戦略が上手くいかなかったのはなぜでしょうか？