REGULAR【連載】

20180121-01

 

 新たにホンダのF1パワーユニット開発責任者に就任された浅木泰昭さんにお話を伺ってきました。

 

 見た目は優しそうな方ですが、中身は完全バリバリのホンダマンでした。第2期F1の一番最初から開発に携わられ、その後も量産の分野で画期的なクルマをいくつも開発してホンダの窮地を救う成功を収めてきた方。V6開発者なのに直4が必要だと思って上司の反対を無視してオデッセイを開発しちゃったり、当時ベンツもクライスラーも失敗した気筒休止の技術を成功させて高燃費エンジンをアコードに載せたり、撤退寸前だった軽自動車でN BOXを生み出して業績をV字回復させたり。

 

 「不可能と言われれば言われるほど燃える変な人間なんです」とおっしゃいますが、その独創的な発想と、信念を貫く強さは、まさに世の中の人がホンダに抱くイメージそのものという感がしました。

 

 同席した山本雅史モータースポーツ部長も「僕らは2人とも猛獣でずっとやってきたけど、最近はそういう猛獣使いが減っちゃった。だからお利口なヤツばっかりになっちゃう。でもそれじゃ勝てないしそういう人がレースをやっちゃいけないんです」と、浅木体制で猛獣のような人が活躍できるホンダらしいホンダに戻ることを期待されていました。

 

 もう2018年の開幕仕様パワーユニットはほぼ仕様が出来上がっているし、すぐに結果が出ると思うべきではないでしょう。浅木さん自身「時間は掛かるし半年くらいは欲しい」とおっしゃっていました。

 

 しかし、今までF1に復帰してきた第4期のホンダに物足りなさを感じていた人たちも、浅木さんのメンタリティを知れば少し安心できるのではないかと思います。シーズン前半はとにかく壊れないことを第一に考えてパワー的には我慢のレースになるかもしれませんが、2基目、3基目のアップデートでどんどんホンダらしいホンダになっていってくれるのではないかと期待が高まりました。猛獣が大暴れしてくれないとホンダらしくないですからね。

 

 (text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

 

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Comment

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  • コメント (2)
    • NAKA
    • 2018年 1月 25日

    次期NSXも是非!

    • MINEOKI YONEYA
      • MINEOKI YONEYA
      • 2018年 2月 05日

      こういう人たちが作ると面白いクルマができると思います。浅木さんの話を聞いていて、N-BOXも良さそうだなぁと思ってしまいましたもの(笑)

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