【アプレゲールですいません。】野球界の取材の掟
先日、集英社『Sportiva』さんの新年会にお呼ばれしまして、美味しい食事をいただきながら同業他社というか同業異業種の方々と交流してきました。あ、スポーツ総合雑誌ですから、他のスポーツの取材をされている方々という意味です。
ちょうどお席が隣になったのが野球関連の方々。日本でスポーツと言えば、野球とサッカーです。どちらも試合数が多いですし、海外で活躍する日本人選手も多く、ファンも多くて需要も大きいので取材する人もたくさんいらっしゃいます。
面白かったのが、野球の世界では新聞記者がとにかく最優先ということ。それぞれ番記者がいて、有名選手にはビタッとくっついているし、試合後の取材もそういう方々がメインで、フリーランスの人間は横から後ろから隙間に入り込むようにして取材するんだとか。球場のカメラマン席も新聞社カメラマンが一番良い場所に座って、フリーの人たちは端っこの方から撮影。
そういう点で言うと、F1はそんなしがらみというか上下関係みたいなものがないので楽ちんです。とにかく実力主義の世界ですからね。若くても実力があればどんどん前に行けるし、周りも認めてくれるし。そもそも今じゃ世界的に見ても新聞社の記者もほとんど来られないし(出張費とか出してもらえないから)、日本の新聞記者なんてもう何年も来てませんしね。
国内のレース界は、僕は全然詳しくないのでよく分かりませんが、ここ1〜2年で何回かチョロッとお邪魔させて頂く機会もありその際に垣間見た感じでは、なんかよく分からないしがらみ的なものがあるのを感じて、「あぁ〜、僕はこんな世界ではやってけないなぁ」と思ったものです(苦笑)。どちらかというとジャーナリストよりもカメラマンの方がそれは大きいような気がしましたが(そもそもマトモにメディアの仕事しているジャーナリストももうほとんどいないっぽいし)。
岡山の狭〜いメディアセンターで「テメェ、次やったら●すぞ!」とか大声でスゴんでる人とかいて、「こわぁ〜!」みたいな。
というわけで、国内のレースに行く時も“村の掟”みたいなのがなんか恐いのでメディアパスは申請せず、取材させてもらうチームのゲストパスで行かせてもらっていたのでした。
国内のレースは取材に来る人から「共済会費」という名目でお金を取りますしね……。一部では“弁当代”って言われてますけど(苦笑)、日本のレース界以外では取材に来る人からお金取るなんて話は聞いたことないですよ……。
(text and photo by 米家 峰起)
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