REGULAR【連載】

20140218-01

 

 世の中では最近、クラウドサービスっていうのが流行っていますよね。確かに便利だし、僕もアップルのコンピュータ(MacBookAir)を使っているので、アップルが提供しているiCloudは活用しています。

 

 でも、クラウド万能論とかはちょっと違うかなと思う部分もあります。

 

 僕が利用しているクラウドの機能は、インターネットブラウザの「お気に入り」やカレンダーソフト(iCal)の内容がコンピュータとiPhoneで同じになるとか、その程度です。間違ってもクラウド上にデータを保存しておいてそれを読み込むことで作業をするとか、クラウドにアクセスしないと作業できないアプリとか、スケジュールが読めないようなカレンダーは使いません。

 

 なぜなら、世界中飛び回っていると、「常にインターネットに繋がる」ということが当たり前ではないからです。日本国内だけであれば、どこにいってもWIFIがつながったり、最低でもケータイでネットにアクセスすることは可能です。

 

 でも、海外ではそうはいきません。

 

 まず、ちょっとネットにつなぐだけでも有料だったりします。最近はメディアセンターのネット回線が無料で提供されるサーキットも増えてきましたが、それでも4日間で1万円以上するサーキットだってあります。毎月払っている自宅のネット料金を考えたら、「何それ?」っていうような金額でしょ?(苦笑) でもどんな暴利でも、皆様に最新の情報をお届けするためにはそれを払うしかありませんからね。

 

 ケータイだって1日3000円も払って海外ローミングのパケホにしないとネットには繋がりませんし、1カ月のうち半分も海外で過ごすことを考えると、そう簡単に海外ローミングはできません……。

 

 それに、繋がったとしても回線速度が無茶苦茶遅かったりします。日本って世界でもトップ3に入るくらいにネット回線が速い国なので、自宅のそのスピードに慣れていると、海外のネット回線は無茶苦茶遅く感じます。特に、グランプリの時なんてサーキットもホテルも人がいっぱいですから、余計に回線が混雑して遅くなるんです。メールチェックすらやっと、っていうことすら珍しくありません。

 

 国によっては、アクセス制限がかけられていることもあります。中国でFacebookやTwitter、YouTubeなどにアクセスできないのは有名ですが、Googleが提供するサービスには基本的にかなりアクセスが制限されています。それに、先進的な感じがするドバイやバーレーンのような国でも、イスラム圏なのでアダルト系のサイトにはアクセスできなかったり。それだけならまだしも、ブログなどは健全な内容でもそういうコンテンツが多いプロバイダだと間違って勝手にアダルト認定されててアクセスできなかったりするので、困りものです。

 

 というわけで、海外を転々とする生活ではインターネット回線確保の問題がつきまといます。取材旅の最大の問題のひとつです。ですから、基本的に常にネットに繋がることを前提としたようなクラウドの使い方はできないし、クラウドというのも決して万能なものではないと思っています。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

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