【Rd.2 CHN】上海サーキットのF1ファンゾーン散策
中国GPの舞台、上海サーキットのF1ビレッジ改めファンゾーンをご紹介しましょう(2017年から観客エリアの名称はファンゾーンに統一されました)。
上海市内から地下鉄で約40分の郊外にある超巨大なサーキットには、観戦チケットがなくても楽しめる場外エリアもあり、F1ファン以外の行楽客も多数集まって盛り上がりを見せています。
【地下鉄アクセス】
上海のど真ん中から地下鉄・上海軌道交通11号線で「上海赛车场(上海サーキット)」駅まで約40分。2号線や10号線に乗り換えれば市内のあちこちや浦東・虹橋の両空港にも簡単にアクセスできます。朝の通勤時間帯は郊外へ向かうサーキット行きの電車でも混むことも多いのでやや注意です。
運賃は4〜6元ほどで、数分間隔で運行されています。駅の窓口で上海市交通カードを入手して先に50元ほどチャージしておくとチケット売り場で並ぶ必要がなくて便利。バスやタクシーでも使えるので、いざというときに便利です。
駅を下りるとすぐ目の前がサーキット。巨大なグランドスタンドが聳え立っているのが見えます。その手前にはチケット売り場があり、予約していたチケットの受け取りや当日券の購入も可能です。欧米人やオーストラリア人のお客さんの姿も結構見かけます。
「場外」からタイトルスポンサーであるハイネケンのフラッグがたくさんたなびいています。
【メインエントランス】
メイングランドスタンドのすぐ裏側がメインエントランス。ここでチケットの確認とかたちばかりのセキュリティチェック(地下鉄の各駅の入口でもやってますがおざなり……)を行ないます。なので、日曜の決勝前はこの通りかなりの大行列になりますので、時間に余裕を持って来場されることをお勧めします。土曜までの朝の時間帯はそれほど混んでいる印象はありませんが。
エントランスを抜けると、ドーンと超巨大グランドスタンドが「ようこそ、いらっしゃいませ」とお出迎えしてくれます。遠近感がおかしくなるくらい巨大な建物と横断幕です。
【ハイネケンブース】
F1ビレッジ改めファンゾーンに入ると、まず目に飛び込んでくるのはハイネケンのブース。タイトルスポンサーですから、一番良い場所を占めています。
お馴染みの星形のロゴに、2階建てのステージ。DJブースでクラブミュージックが流され、ステージ上ではハイネケンギャルが踊ります。ファンは美女とともに表彰台の撮影体験ができたりします。
もちろんハイネケンのビールも絶賛販売中。この時期の上海は雨も降るし寒いし、絶好のビール日和とは言えませんが、せっかくだから中国GP仕様のカップをもらうためにも1杯はゲットしましょう!
【メルセデスAMGブース】
こちらも中国市場に向けて力を入れているメルセデスAMGのブース。メルセデスAMGの市販車がズラリと並び、その横にはモーターショーのように美女が立ちます。メルセデスAMGのグッズ販売もあり、しっかりとしたつくりの応援フラッグの無料配布も行なわれています。
日曜の昼前には両ドライバーをブースに招いてのトークショーも行なわれるため、この大混雑に。中国のファンの勢い、凄まじ。この時間帯は入場が制限されてしまいますので、じっくりと楽しみたい方は他の時間帯にいらっしゃることをお勧めします。
【F1公式グッズショップ】
コピー商品が出回っている中国ですが、ファンゾーン内にはオフィシャルグッズショップもしっかりと展開しています。というか、場外でコピー商品を売っている売り子さんたちは警備員にどんどん排除されていきます……。善良なる市民の皆さんはこちらでお買い求めください(笑)。
雨が降っていようともゆっくりお買い物を楽しめる、屋根付きのグッズショップブース。ズラリと各チームのショップが並んでいます。シーズン序盤だけあって、まだ前年度仕様のグッズもたくさん残っているので要注意。
にしても、中国には日本のようにグッズショップや国内販売代理店がないようで、グッズショップに来るファンの人たちの購買意欲はなかなか勢いがありました。
【上海サーキット公式グッズショップ】
上海サーキットの公式グッズを販売するショップブースもあります。サーキットグッズと2017年中国GPグッズの両方あり。バリエーションもかなりたくさんあります。デザインセンスは、良いような悪いような……。
中国らしく、マイお茶を入れる魔法瓶型の水筒もあります。
よく雨が降る中国GPだけに、この靴カバーは重宝するかも。なぜ銀行の段ボール箱の上に展示されているのかはよく分かりませんが……(苦笑)
ライセンス的にグレーゾーンというか限りなく黒に近いものも散見されます……。ある意味、中国土産に最適(笑)。
【場外エリア(上海汽車文化節)】
さて、冒頭でお伝えしたセキュリティチェックのあるメインエントランスの手前、つまり観戦チケットがなくても入場できる場外エリアにもいろんなブースが出ています。というか、「上海汽車文化節」というイベントとして地下鉄上海サーキット駅の周りにこのようなエリアが展開されているんですね。というか、場内ファンゾーンはそれほど広くはなく、充実度もそれほど高くありません。そのぶん、こちらの場外エリアで楽しめるようになっているんですね。
モーターショーなのでF1マシンだけじゃなく珍しい車や地元の業者によるチューンナップカーなども展示されています。写真にはあまり写っていませんが、コスチュームに身を包んだ女性コンパニオンもそこかしこにいらっしゃいます。
ピレリのブースはファンゾーン場内ではなくこちらに。F1用タイヤやマクラーレン570Sなどが展示されていました。
【シャンドンブース】
シャンドンも毎年こちらにブースを出展しています。マクラーレンのドライバーたちと一緒に撮影ができるプチ表彰台に、なぜかスクーター。
有料ですが、その場でシャンドンを頂くこともできます。
1本258元のボトルを買うとプレゼントというこの変なヘルメットは何だろうと思ったら、このようにボトルの口を閉じる栓でした。スパークリングワインは炭酸が抜けてしまったら台無しですもんね。
【美食天地】
腹が減っては観戦もできん、というわけで、フードコートもしっかりと用意されています。ファンゾーン場内にもありますが、あちらはサンドイッチなどインターナショナルなものが中心で、こちらはローカル色の強いもいの、つまり中華がメインです。
豪快な串焼きやビーフン的なものなどなど。地元民にはバーガーキングが人気でしたが(苦笑)、せっかくなのでローカルなものもトライしたいですね。サーキットのある嘉定区の近くには小籠包発祥の地と言われる南翔があり、上海周辺では美味しい小籠包が非常に安価で楽しめるのも良いですね。
地下鉄11号線や2号線の沿線に宿泊していれば、昼間はサーキットで楽しみ、夕方以降は上海市内で観光を楽しむといったことも可能な立地ですから、いろんな意味で楽しみやすいグランプリのひとつだと言えるでしょう。
(text and photo by 米家 峰起)
この記事へのコメントはありません。