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【金曜】マクラーレン圧勝、アストンマーティン躍進の理由【ミニセクター】

2025 Rd.14 HUNGARY

 ハンガリーGPの金曜フリー走行において各マシンの長所はどこにあるのか、ミニセクターの最速マシンを見ることで分析していこう。

 サーキット1周を21個のミニセクター(セグメント)に分類し、FP2のアタックラップで各ミニセクターの最速を刻んだドライバーを図表にすると以下のようになる。

 最速タイムを記録したマクラーレンは、中低速コーナー、中高速コーナー、高速コーナーが最速。ハンガロリンクはマクラーレンの得意とする速度域のコーナーが多く、彼らが圧倒的な強さを発揮している理由がはっきりと分かる。

 2番手のフェラーリはストレート区間が最速。ただしこれはダウンフォースを削ったルイス・ハミルトンであり、シャルル・ルクレールはそこまで極端なストレート偏重型ではなく、コーナー主体のセクター2でオスカー・ピアストリと同等の速さを有している。

 3番手のアストンマーティンはターン1とターン13という低速コーナーで最速。これが彼らの躍進の理由になっている。

 逆にレッドブルやメルセデスAMGはこれといった強みがなく、全体的にライバルに負けているという厳しい状況だ。

 ただしマクラーレンもターン9やターン14からの脱出はミディアムタイヤで記録したミニセクターを上回ることはできていない。それだけセクター3の最後までリアタイヤのオーバーヒートを抑えてグリップを維持するのは容易ではないということだ。

(text by 米家 峰起 / photo by Pirelli)

 

  • コメント ( 1 )

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  1. jtorii-f1

    フルプッシュしたときにセクタ3まで保たせるのがギリギリ難しいくらいのコンパウンドを選んでくるピレリは良い仕事をしているなあと思います.

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