【予選】フェルスタッペンPP、角田裕毅0.007秒差のQ2【2024 Rd.1 BHR】
【Q1】ステーク勢、アルピーヌ勢が敗退
3月1日現地時間19時00分、バーレーンGPの予選が始まった。気温は18.1度、路面温度は22.0度と日中に比べて冷え込んでいる。
Q1の開始直後からフェラーリ勢がミディアムタイヤを履いてコースイン。これにアルピーヌ勢も続くが、他チームはピットガレージで待機。FP3でソフトを2セット使ったドライバーはソフトが4セットしか残っていないため、Q2/Q3や決勝にソフトを温存するためには予選でこうした戦略を取らざるを得ない。この中で最速はカルロス・サインツで1分31秒208。
6分が経過したところで他車がソフトを履いて続々とコースインし、ピットレーン出口は大渋滞となる。この状況を見て先の4台もミディアムでのQ1突破は難しいと判断し、ソフトに履き替えて再びコースへと向かった。
マックス・フェルスタッペンが1分30秒031でトップに立つが、ソフトに履き替えたサインツが1分29秒909でこれを上回る。3位ランド・ノリス、4位フェルナンド・アロンソ、5位セルジオ・ペレス、6位シャルル・ルクレール、7位ジョージ・ラッセルと続き、中団グループから8位にニコ・ヒュルケンベルグ、9位にアレクサンダー・アルボンがつけた。角田裕毅は0.972秒差の14位、ダニエル・リカルドも1.116秒差の15位に留まった。
残り4分を切ったところで2セット目のアタックへ各車がなだれ込み、ここでもピット出口で渋滞。14台が1秒以内にひしめく状況のため、上位勢も待機するのはリスキーと判断してレッドブル勢、アロンソ、ラッセルは中古タイヤでコースインし、ルクレールとハミルトン、マクラーレン勢は2セット目のソフト投入を余儀なくされた。
各車とも大きくタイムアップしていく中で、ステーク勢が16位・17位、ローガン・サージェントが18位、アルピーヌ勢が19位・20位でQ1敗退となった。
トップはサインツで変わらず、2位にランス・ストロール、3位フェルスタッペン、4位ノリス、5位アロンソ。角田裕毅は11位、リカルドは13位。
【Q2】角田裕毅、0.007秒差でQ3進出を逃す
19時25分に始まったQ2は、開始直後は各車がガレージで待機。2分が経過したところで各車とも中古タイヤで習熟走行に入って行き、Q1でセーブしたレッドブル勢とアロンソは最初から新品を投入する。この時点でラッセルのみが1セット多くソフトを温存している。
最初のランでは新品タイヤのフェルスタッペンが1分29秒374でトップに立ち、同じく新品のペレスは0.558秒差で2位。中古勢ではノリスが0.567秒差で最上位の3位、4位ルクレール、5位に新品のアロンソと続く。
セッションの残り時間が4分を切ったところで各車が新品タイヤを履いて2回目のランに入って行く。ピット出口の渋滞が解消した残り2分30秒の時点でメルセデスAMG勢が最後尾でコースへと向かった。フェルスタッペンは中古タイヤでコースへと向かいQ3似ソフトを2セット温存する。
ここでルクレールが1分29秒165でトップに立ち、サインツも3番手に浮上。4位ハミルトン、5位ラッセル。角田裕毅は好アタックを決めたがトップから0.964秒差の11位。10位のピアストリまで僅か0.007秒差でQ3進出を逃した。12位ストロール、13位アルボン、14位リカルド、15位マグヌッセンがQ2敗退となった。
【Q3】フェルスタッペン僅差からのポールポジション獲得
19時48分に始まったQ3では、新品タイヤを2セット温存していたフェルスタッペン、サインツ、ラッセル以外の6人が中古ソフトで1回目のアタックに臨み、アロンソは新品1アタックのみとするべくピットで待機。
1回目のアタックでは新品タイヤのフェルスタッペンが1分29秒421でトップに立ち、中古にもかかわらずルクレールが0.059秒の僅差で2位、残り6分で単独アタックを行なったアロンソが0.121秒差の3位、新品のラッセルも0.182秒差の4位、サインツも0.187秒の僅差で6位となった。
残り3分で残り9台が新品タイヤを履いて最後のアタックへ。ここでアタックを終えたピアストリのトウをメインストレートで使ったフェルスタッペンが1分29秒179を記録してトップに。ルクレールは0.228秒届かず2位、ラッセルは0.306秒届かず3位に終わり、フェルスタッペンが今季初のポールポジション獲得を決めた。
なお、予選の最速タイムはQ2のルクレールが記録した1分29秒165となっている。
(text by 米家 峰起 / photo by Pirelli)
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