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【水曜】角田裕毅「思っていたよりも感触は良い、入賞は現実的な目標」

2024 Rd.1 BAHRAIN

ーーシーズン開幕戦を迎えた今の気持ちは?

「チームのスタッフも大きく変わって、ほぼ新しいチームと言って良いくらい大きく変わって、外から見るとレッドブルに近くなったと思われるかもしれませんけど、共通項はあっても別のチームですし、技術提携やパーツ購入は強化したとは言え、クルマもレッドブル並みに速くなったわけではなくこれまで通り自分たちで開発してきています。それでもテストを走った感じではそれほど悪くはなかったですし、これからチーム全員が一丸となって成長して行ければと思っています。まずは大きく高い目標ではなく現実的な目標を持って、1つ1つレースをしていくという感じですね」

ーー入賞圏は狙えそうでしょうか?

「もちろん初戦からポイントが獲れれば良いんですけど、チームが変わってクルマが急に速くなったわけではないですし、トップ3を争うようなクルマではないと思います。ただ、走った感じでは本当に悪くありませんでしたし、風に対するセンシティビティにも問題はないので最後尾のクルマでもないと思いますし、マシンとしては7番目か8番目といったところで、ポイント獲得というのは僕が思っていたよりも現実的かなと思います。マシンバランスだとか特に何か問題があるわけでもなく、どちらかというとバランスの取れたマシンかなと思います。まだ足りない部分もありますけど、そこはこれからの開発で埋めていくところですね」

ーー昨シーズン終盤のようなポジションが期待できそうでしょうか?

「そうですね、去年の最後の5戦は本当に良かったですし、最終戦の予選6位とかメキシコやブラジル(のスプリントシュートアウト)までではないかなとは思いますけど、Q3に進めるくらいのパフォーマンスはあるんじゃないかと思います。去年の前半戦ほど下ではなくて、後半戦の最初くらいのポジションで戦えるくらいかなというのが僕の感触ですね」

ーーテストから4日間のインターバルがありましたが、テスト内容についてはどう見ていますか?

「どちらかというとテストでは普段のレース週末にはやらないような大きなテストをやったので、今週はそこで集めたデータからまとめてマシンのパフォーマンスを最大限に引き出せるようにしていくという感じですね」

ーー現状のこのクルマの良いところは?

「う〜ん……フロントが去年より入りやすくなったところですかね。去年はそこに苦しんでいたので。それと見た目(笑)」

ーー逆にまだ良くないところは?

「進入でのリアのグリップ不足と不安定さはまだ少しありますし、空力効率もまだドラッギーでストレートが少し遅いので、今後に向けてドラッグを減らしつつダウンフォースを上げていくということをしなければいけないですね」

ーー去年苦しんでいたハードブレーキングからのターンインというのはまだ改善しきれてはいないんですね。

「それはまだありますね。フロントが入るのはエイペックスの少し手前くらいで、進入から切り始めの部分ではまだ少しシャープすぎるという部分もあれば、フロントが入らない部分もあるので、そういうコーナリング中のマシンバランスの一貫性がまだ少し足りなくて、コンスタントになりきっていないかなと思います。そのせいでマシン挙動を予測しづらいところがあります。少し改善はされたんですけど、そこをまず改善していかなきゃいけないということは今回のテストで再確認できましたし、みんなで膝を突き合わせて長時間話し合ったんですがダニエル(・リカルド)も僕も同じ意見で話を進めることができたので、チームによっても良いことかなと思います。新しいチームなのでスタッフたちが協力して上手く機能していくまでに少し時間は掛かると思いますし、序盤の数戦は同じような戦いが続くのではないかと思いますけど、シーズンを通して改善していってシーズン後半戦にはさらに良くなるのではないかと思っています」

ーー日本GPまでには改善も進められるでしょうか?

「まだ予定は全然分かりませんけど、これからどんどんアップデートも進めていきますし、日本GPまでに1回くらいアップデートが入れられれば最高かなと思います。桜の記事ですし、気候も10月よりは良いと思うので楽しみです。オーストラリアから日本に行けるという意味で旅の効率性も良くなるので、そこも僕としては助かりますね」

ーー2025年のレッドブル昇格のために、自分の中で何かターゲットは設定していますか?

「全てはパフォーマンスだと思いますし、パフォーマンスが良ければそういった結果も付いてくるものだと思います。今はチームの再構築のプロセスの真っ只中で、開幕直前でやるべきことが山積みなので自分のことに集中するべきだと思っています。良いドライビングをすれば他のチームが評価してくれるかもしれませんし、僕が目標としているのはまさにそういうことです。その中で最優先はレッドブルですし、そのために自分がどれだけやれるのかをコース上で示すしかないと思っています」

ーー今年は「量より質」と繰り返していますが、レース週末に向けてこれまでと違ったアプローチは?

「特にないですけど、フィードバックは意識して1セッションずつ取り組んでいくつもりです。特にテストでは色んなテストをしていてまだクルマを一つにまとめるという作業を全然していないので、そこに対しては自分のフィードバックによってかなり変わってくると思いますし、そこを強く意識しながらやっていきたいと思っています」

ーー今週末の予選では、去年と同じようにチームメイトをやっつけますか?

「そのつもりです、頑張ります」

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, RB)

 

 

 

 

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