REPORT【報道】

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 トロロッソはヘレス合同テスト開始の前日、1月27日にサーキットのピットレーンにステージを組み上げてニューマシンSTR9を披露した。スポンサーを務める地元の石油企業CEPSAの支援によって毎年行なわれている発表会だ。

 

 トロロッソは飲料メーカーとしてのレッドブルが株式の大半を所有するチームではあるが、レッドブル・レーシングとの直接的な提携関係にはない。従って資金的なバックボーンもイタリアのファエンツァにあるトロロッソの自力で構築しなければレッドブル本社から降りてくる一定以上の予算が得られず、また同時に資金的独立を求められている立場にもある。

 

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 技術的にも、レッドブルとの間に直接の提携は存在しない。もちろん今年からパワーユニットをレッドブルと同じルノーに移行し、レッドブル・テクノロジー製のギアボックス供給を受けるため、ノウハウの流用は可能な立場にある。しかしマシンの開発はテクニカルディレクターであるジェームズ・キーの下でこの1年半にわたって強化してきたファエンツァの技術体制によって進められている。特にこの1年間は、旧態化していた空力部門をキーの指導によって拡大してきた。

 

 キーは昨年型マシンでは開発末期に加入したために大まかな手直ししか行なうことができず彼がトロロッソで完全に新設計したマシンはこのSTR9が初となる。空力エンジニアであり、限られた予算の中で効率的な開発を行なうことで知られるキーの手腕が存分に生かされているはずだ。事実、昨年型マシンには充分に彼のコンセプトを採り入れることができなかったが、STR9の外観からは空力的に洗練された様子が伝わってくる。キーは「空力が我々の最優先項目だった。もっと現在的でコンペティティブなものにしたかったんだ」とSTR9のコンセプトを説明している。

 

 ヘレスではルノーのパワーユニットの問題に加えて車体側の冷却問題もあり充分な走行ができなかったが、裏を返せばSTR9はそれだけレッドブルと同じように攻めたマシン設計になっているということだ。さらにチームは体制強化を継続中で、STR9もこれからさらに進化を遂げていくことになる。フォースインディアとザウバーを一歩前へと堅実に前進させたキーの手腕がトロロッソでどう生かされるかに注目しなければならない。

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(text by 米家 峰起 / photo by Toro Rosso)

 

 
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