【特別レポート】ホンダ新井康久、2015年総括インタビュー「苦悩の1年」

ーーF1復帰1年目の今シーズンを振り返って、いかがでしょうか？

「色んなことが起きすぎたということもあってあっという間の1年でしたけど、チームとしては相当な苦労も努力もしてきましたし、一丸となってやってこられたと思います。1年前のアブダビでスタートした時に較べれば、チームワークは相当に良くなったと思います。なかなか結果が伴っていませんし来年に向けてやることはたくさんありますが、本当に素晴らしいチームだと思っています」

ーーちょうど1年前のアブダビでマクラーレン・ホンダとしてテストを開始しましたが、そこからの進歩は？

「1年前の初テストではまともに走れませんでしたけど、制御系のコントローラーを立ち上げる順番などが上手く行かなくてああなっていたので、そこさえできればきちんと動くかなと考えていました。でも開幕前のテストが始まってみると、F1をやるというところのもっとベーシックな問題に直面することになりました。経験がないから問題を解決するのにも時間が掛かるし、結果的に時間がない中で完全に準備不足のままでシーズン開幕を迎えてしまったんです」

ーー経験不足が大きく影響した？