REGULAR【連載】

20170908-03

 

 イタリアGPの予選が2時間半もディレイして、それも15分ごとにディレイしてはセーフティカーが確認走行をしてまたディレイしての繰り返しで、雨の中で待つお客さんにとってもテレビの前で観戦するファンの人たちにとってもキツい予選だったと思います。メディアセンターの僕らは窓の外を見て「お、雨がやんできた!」「あ〜、また雨脚が強くなってきたよ〜」とか一喜一憂しつつ、溜まっている原稿を書けてちょっとラッキーなんて人もいましたが(苦笑)。

 

 で、正直なところそこまで雨が強かったわけでもないのに、なぜあんなにディレイしてしまったのか。なぜロマン・グロージャンが派手にクラッシュしてしまったのか。

 

 ピレリのウエットタイヤの性能を批判するこんな記事もありました。まぁ、別にニコヒュルが自発的にピレリ批判をしたわけではなく、予選後の囲みで聞かれて答えただけのコメントを使って誰かが書いた記事なんでしょうけど……。

 

【AUTOSPORT Web】時間半中断の予選に「苛立った」ヒュルケンベルグ、F1ウエットタイヤの改善を求める

 

 正直言うと、昨年のブラジルGPではピレリのウエットタイヤの排水性能に批判もありましたが、今回は違います(厳密に言うと、ブラジルGPもフルウエットタイヤを履いていれば問題なかったしインターミディエイトで走ったのが悪いって言う人もいました)。ちなみにピレリのウエットタイヤの全開走行時の排水性能は65L/分で、ブリヂストン時代よりも排水量は多いんです。

 

 コンディションが悪かったのはメインストレートだけです。今年の開催数週間前にメインストレート部分だけが再舗装されていて、それが影響したからです。

 

20170908-01

 

 この写真を見てください。これが今年のモンツァのメインストレートの路面です。アスファルトの芯になる骨材が完全に覆われていて、まだ露出してません。クルマがたくさん走ることで表面が削れて骨材が顔を見せてくるんですが、今回はまだこういう完全新品状態だったんですね。ドライなら問題ないんですが、ウエットになるとこのせいで水が浮きやすく、アクアプレーニング現象が起きやすかったんですね。

 

 新舗装が完全に落ち着ききっていなくて、表面に若干オイルが浮いていたんじゃないかという声もありました。そのせいで水が抜けにくかったのではないかと。新舗装にありがちなことです。

 

20170908-02

 

 ちなみに雨で有名なスパ・フランコルシャンの路面がこちら。表面は完全に骨材が出ていてザラっとしています。さらにスターティンググリッドが並ぶあたりにはご覧の通り斜めのレイングルーブが刻まれてさえいます。

 

 

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Pirelli)

 

 

 

 

 

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