REGULAR【連載】

20170607-01

 

 カナダGPへ出発するタイミングですが、サウジアラビアをはじめとした中東6カ国がカタールに対して国交断絶を表明したというニュースが飛び込んできました。F1に関係のあるUAE(ドゥバイやアブダビなど7つの首長国からなる連合)やバーレーンも同じスンニ派の同盟国として盟主サウジアラビアの方針に従ったかたちです。

 

 その理由は、カタール政府がテロリストの支援を行なっているから、というもの。実は以前からあるF1チームは「カタールはISISに通じているので、我々はテロリストを支援することにならないようカタール航空は絶対に使わない」という方針を貫いていました。中東の航空会社はハブ争いでかなり格安な料金をオファーしていますが、このチームは決して資金的に豊かではないのに自分たちのポリシーとしてこのような方針を取っていたのです。

 

 今後はカタール航空を使うだけでモラル的に非難されるなんていうことも多くなってくるかもしれません(ちなみに今年のバーレーンGPで見た限りではFIAはカタール航空を使っていましたね……マクラーレンも確か何度か使っていたはずです)。

 

 なお、国交断絶といっても普通は外交など政府間の公式な関係が途絶えるだけで民間の交流には影響がないものですが、今回の場合は賛同国はカタールへの航空便の全停止を決定。カタール航空の便も全て受け付けないというかなり強硬な方針を打ち出しています(そもそも中東諸国の航空会社は基本的に国営企業=政府ばかりですからね)。つまりカタール航空でUAEやバーレーンに渡航することができなくなってしまったのです。

 

 サウジアラビアはカタール国籍機が自国領空を飛ぶことすら禁止しています。

 

 今回の決定の背後にはシーア派のイランとの関係があると言われていますが、次のアゼルバイジャンは実はシーア派でイランの同盟国。我々には理解するのが容易ではないイスラム教のことでもあり、テロとの関係もあり、ちょっと事情は複雑そうで心配です。

 

 バクー行きのフライトは数が少ないこともあり、カタール航空で予約している人も少なくないでしょうし、影響が出なければ良いのですが。かくいう僕は今年のバーレーンGPの際に初めてカタール航空を利用してみたのですが、機内の雰囲気とか巨大すぎるドーハ空港の不便さなどに辟易して、もう二度と使うまいと決めていたところだったので影響はなさそうですが……。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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