REGULAR【連載】

20170405-01

 

 クルマは良くなって開幕戦優勝を果たしたフェラーリですが、広報部門は相変わらず……というのがメディア関係者全体からのグチ。

 

 開幕前テストの時点からメディア対応が極端に少なく、その仕切りもグチャグチャ。昼休みにやるといっておいて、何の連絡もなく中止にして夕方のセッション後にやってみたり、揉みくちゃ状態になるのが分かっていてテレビも紙媒体もいっしょくたで全てガレージ裏でやってみたり、今までメールで来ていたリリースがいきなり来なくなったり、ランチタイムの時間を書いていない紙をメディアセンターに貼りだして誰もランチに来なかったり……。

 

 中国GPのプレビューでも、またやらかしてます。間違いが2箇所も。

 

 日本の雑誌にもたまに書いていた元記者のアルベルト・アントニーニが、3年ほど前からフェラーリの広報責任者に就きました。メディア事情をよく分かっているという意味で、こうして元メディア関係者を起用するというのは最近よくあるパターンなんですが、多くが上手くいっている中で、フェラーリだけは「跳ね馬入りしてアントニーにも変わっちゃったよな」というのがパドックで多くの人が口にすること。

 

 そりゃ、イタリア人にとってはフェラーリで働くなんていうのはものすごい栄誉でしょうし、取材を指せてくださいとお願いしに来る人もたくさんいるでしょう。財政的に余裕のあるフェラーリですから、上級職の広報責任者ともなればビジネスクラス以上の飛行機で世界中を飛び回り、良いホテルに泊まり、モーターホームにも個室があります。勘違いしない方がおかしいと思います。

 

 でも、取材する側の気持ちが分かるから起用されたわけだし、もうちょっと配慮してくれても良いんじゃない?というのがみんなの声なんですよねぇ。もちろん、みんな仕事が好調なわけでもないから、やっかみとかもあるんでしょうけど。

 

 たとえば、今年から現場でのチームによる動画撮影とSNSなどでの配信が許可されましたが、これは本格的な撮影装置ではなく、手軽でハンディな装置によるものに限る、という制約が付いてるんですね。つまり、テレビ放送みたいな高画質なものは配信してくれるな、と。

 

 だから多くのチームが動画を配信するといってもiPhoneでクルマとかドライバーのオフショットなんかを配信するのに留めていたんですが、フェラーリの広報が何をやったかというと、メディアの囲みをiPhoneで撮影して(それも手ぶれ防止のための本格的なジャイロが付いたマウントに付けて)、それを丸々配信ですから。「俺らの商売をチームが丸々横取りして持っていくのか?」って怒っている人もいました。

 

 その是非はともかく、こういうことに対してなんとも思わずやっちゃうのが今のフェラーリの広報なんですよね……。これから成績が上向いていくと注目度も上がって広報の負荷も増えていくことが予想されるだけに、さらに変なことにならなきゃ良いなぁと思っている今日この頃です。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

 

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