REGULAR【連載】

20150717-01

 

 アラン・マクニッシュが「今のホンダはあの頃のホンダと同じではない」と言ったというニュースが広まっていますね。それに賛同する声も反論する声も様々あるようですが、おそらくは前者の方が多く、それはきっと多くの人がそう感じているからなのでしょう。

 

 確かに、今のホンダからは本田宗一郎イズムみたいなものがあまり感じられないのは事実です。体育会系で、気合いで「オラオラ!」みたいな人はあまりいらっしゃいません。というよりも、大人しい感じの方が多いという方が正確でしょうか。

 

 そういう意味では、僕らがイメージする昔のホンダとは違うかもしれません。どうせ壊れるなら派手にブローするくらいまで豪快にぶん回してくれればいいのに、という声があるのも事実です。

 

 でも、気合いでなんとかなる時代じゃないのもまた事実です。徹夜したからって速くなるわけじゃないし、ドライバーたちだって「根性で速く走れるんなら誰だって速く走れるでしょ」と言うくらいです。それだけ技術的に突き詰めたところで戦っているわけです。メルセデスAMGが速いのは、彼らに根性があるからではなくて技術があるからなわけですからね。責任者がスパナを握りしめて睨みを利かせているからではないでしょう。あの人の良さそうなアンディがそんなことしてたら爆笑ですけど(笑)。

 

 もちろん、ホンダの人たちも表には出さないけど、気合い充分で戦っているんだと思います。でも、、「僕らはこんなに努力してます、こんなに苦労してます」って表にアピールするような時代ではないし、結果が出なければそんなことしてもカッコ悪いだけですから。

 

 だからある意味では、「絶対にメルセデスAMGに勝つ」「ヨソの助けなんて要らない」と言い切る新井さんは男らしいと思いますよ。宗一郎さんだって、無謀だと言われようが大ボラ吹きだと言われようが、信念を曲げずに挑戦し続けたからこそ成功を収めたわけだし、最初から成功できたわけじゃない。ホンダの第1期だって、第2期だって、成功するまでには少し時間がかかっていることも忘れちゃいけないんではないでしょうか?

 

 ちなみに冒頭のマクニッシュの発言ですが、ホンダに昔みたいな根性がないという意味ではないと思います。その後に続く文章を見れば、「他カテゴリーで成功を収めているわけではない」などと続けていますから、今のホンダはかつてのような絶対王者ではないのだからF1でもいきなり圧勝を期待するのは無理がある、という意味なのではないでしょうか。

 

 僕らはついつい参戦開始当初からいきなり圧倒的強さを誇るようなミラクルを期待してしまいがちですが、それもホンダだからこそ。それだけホンダというものに対するイメージと期待が大きいということなんでしょうね。

 

(text and photo by 米家 峰起)

 

 

 

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