2014 Rd.4 CHINA

20140419-01

 

 完全にウエットコンディションになった中国GPの土曜日は、小林可夢偉は大苦戦。滑りやすい路面ではマシンのダウンフォース不足がハッキリと表われ、マシンコントロールに苦しんだ。ダウンフォースがないマシンをドライブする苦しさを可夢偉は蕩々と語った。

 

 予選ではマルシア勢を上回りはしたが、可夢偉はそんなことはどうでも良いと語る。マシン自体も明日の決勝でタイヤをいたわることに主眼を置いてセッティングしており、可夢偉が見ているのは予選順位の1つや2つではないからだ。

 

ーー昨日は雨だとどうなるか分からないと言っていたけど、実際は?

「もういっぱいいっぱいですよ」

 

ーーダウンフォースが足りない?

「そう、まさにその通り。だからタイヤが温まらないし、セクター2が遅いでしょ? コーナーでリアが暴れたりスナップするのもそのせいやし。単純に、クルマが速ければもっと楽なんですけどね」

 

ーードライならその欠点はまだマシ?

「そう、ドライなら(タイヤの)グリップがあるからね。でも結局セクター2は遅いんですよね。それってクルマの性格的なものとしてダウンフォースが足りないっていうことの証拠でしょ? ダウンフォースがなかったらF1はどうしようもないですよ。ダウンフォースがあるからこそ、こういう路面になるとレッドブルは速いんじゃないですか? セクター2とか圧倒的に速いでしょ? 僕らはダウンフォースがないからセクター2が遅い。至ってシンプルなことですよ」

 

ーーマルシアよりも?

「遅いです」

 

ーーそれでもマルシアより前に行けたというのは良いことでは?

「いや、そこは勝負するとこじゃないから。そもそも、なんでこんなにダウンフォースがないんやっていう話なんですよね」

 

20140419-02

 

ーーそれはアップデートが予定通りに進んでいないから?

「いや、そうじゃなくて、元々の特性としてですね。このチームが速くない理由はエアロにあるんで、そこをどう変えていくかですね」

 

ーーそれは自分たちが想定した通りの空力性能が得られていないということ?

「いや、そうじゃないんです。単純に“こんな感じ”なだけです。ここからTMGの風洞で作ったパーツとかが入ってくるんで、どう変わってくるかですね。でも見てたら、50%スケール風洞で作ったウイリアムズのクルマもやっぱりダウンフォースが出てなさそうですもんね」

 

ーーこのあたりで、現時点でのこのクルマの限界が見えてきたという感じ?

「うん、今のところはこんな感じでしょう。あとはアップデートを待つしかない。まぁ、次(のスペインGPで)入ってくるから大丈夫でしょ」

 

ーーそれは開幕前のテストの頃から進めてきた開発だよね?

「そうそう。まぁ、周りも上げてくるからパンっとは行かへんとは思うけど、ハズさずにキッチリ上げていくこと、それを繰り返していくことですね」

 

ーー今日の予選のコンディション的だけど、インターミディエイトの方が良かった?

「フルウエットが上手く使えないんで、インターミディエイトですね。上位勢は僕ら相手やから(インターを履いて)本気出さなくても良いですけどね(苦笑)。でもQ3を見てたら、雨の量は変わってないけどみんなインターを履いてたから、やっぱりコンディション的にはインターの方が良かったんでしょうね」

 

ーー今日に向けてセッティングを煮詰めるというのは上手くいった?

「雨なんでまだ確認できてないですよ(苦笑)」

 

ーーそのミーティングはスムーズにいって?

「話し合いは常にスムーズにいくんですけど、走ったパフォーマンスがいつもスムーズじゃないっていうね(苦笑)。F1ってね、走らなかったら何でもスムーズにいくんですよ、頭の中ではね」

 

ーー明日の決勝はドライになりそうですが?

「まぁ、ドライになったらもうやることはないんで、タイヤをいたわって走るだけですね。セッティングもできるだけのことはやってるつもりやから、あとは走ってみてどうなるかですね。

 ウエットやと僕らのポジションではレースではスプレー(水煙)で前が見えへんっていうのが問題やと思うんで、スタートしてみてどうなるか。まぁパフォーマンスとしては前に行ける速さは全然ないと思うんですけどね」

(text by 米家 峰起 / photo by 米家 峰起, Caterham)

 

 

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